犬の貧血について詳しく解説!歯茎が白い・元気がない原因と治療・食事ケア

2025年9月25日/最終更新日時:2026年2月25日

犬の貧血について詳しく解説!歯茎が白い・元気がない原因と治療・食事ケア

人間の場合、貧血と聞くと「立ちくらみ」や「めまい」を想像しますが、実は犬も人間と同様に貧血にかかることがあります。
愛犬が突然「散歩に行きたがらない」「いつもより寝てばかりいる」といった様子を見せた時、それはただの疲れや老化ではなく、体の中の「酸欠サイン」かもしれません。
今回は、犬の貧血の原因や見分け方、治療法、そしてお家でできる食事ケアについて詳しく解説します。

リラックスして伏せている犬

犬の貧血とは?体の中の「酸欠状態」

犬の貧血とは、血液中の赤血球ヘモグロビンの量が正常な範囲を下回っている状態を指します。

  • 赤血球:肺で取り込んだ酸素を全身の細胞に運ぶトラックのような役割
  • ヘモグロビン:赤血球の中にある、酸素と結合するタンパク質

犬の正常な赤血球の寿命は約110日〜120日です。古くなった赤血球が壊され、新しい赤血球が作られるというバランスが崩れると、全身に酸素が十分に供給されず、さまざまな不調が現れます。

お家でチェック!犬の貧血のサイン

愛犬の異変にいち早く気づくため、以下のポイントをチェックしてみましょう。

1. 見た目のサイン(粘膜の色)

最も分かりやすいのが「粘膜の色」です。健康な犬の歯茎や舌はきれいなピンク色をしていますが、貧血になると白っぽく(蒼白に)なります。
また、貧血のタイプによっては、白目や歯茎が黄色くなる「黄疸(おうだん)」や、尿の色が濃いオレンジ〜コーラ色になる血色素尿が見られることもあります。

2. 行動・体調の変化

全身が酸欠状態になるため、少し動いただけでハァハァと息が上がる(パンティング)、散歩の途中で座り込む、食欲が落ちる、寝ている時間が増える、といった行動の変化が見られます。

なぜ貧血になるの?3つの主な原因とタイプ

犬の貧血は、大きく分けて以下の3つの原因(タイプ)で起こります。

1. 作られない(産生低下・非再生性貧血)

骨髄で新しい赤血球が十分に作られない状態です。
原因としては、慢性腎臓病による造血ホルモン(エリスロポエチン)の減少(=腎性貧血)、鉄分やビタミンB12などの栄養不足、骨髄の病気などが挙げられます。

2. 壊される(溶血性貧血)

赤血球の寿命が来る前に、体内で異常に壊されてしまう状態です。
代表的なものに、自分の免疫システムが誤って赤血球を攻撃してしまう「免疫介在性溶血性貧血(IMHA)」があります。また、玉ねぎ中毒や、マダニが媒介する感染症(バベシア症)によっても引き起こされます。

3. 失われる(出血性貧血)

事故などの外傷による大量出血(急性)や、胃腸の潰瘍、腫瘍、ノミ・ダニなどの寄生虫によって体内で少しずつ血が失われること(慢性)で起こります。

動物病院での診断・治療と費用目安

動物病院では、血液検査(赤血球数やヘマトクリット値の測定)、超音波検査、レントゲン、便検査などを組み合わせて原因を特定します。

主な治療法

  • 薬物療法:原因に合わせた抗生物質、免疫抑制剤、造血ホルモン剤、鉄剤などの投与。
  • 輸血:命に関わる重度の貧血の場合、適合する血液を輸血します。
  • 外科手術:腫瘍からの出血が原因の場合などに行われます。

治療費の目安とペット保険

治療費は原因によって大きく異なります。初期の血液検査で3,000円〜10,000円程度ですが、IMHAなどの難病で長期入院や輸血が必要になると、数万円〜数十万円の高額な治療費がかかることもあります。万が一に備え、ペット保険の加入や補償内容の確認をしておくと安心です。

お家でできる予防と食事ケア

適切な栄養管理(食事療法)

貧血の予防・ケアには、血液の材料となる栄養素(鉄分、ビタミンB群、良質なタンパク質)をバランス良く摂ることが重要です。総合栄養食である良質なドッグフードを基本としつつ、手作り食を併用する場合は、赤身の肉や魚などを適量取り入れると良いでしょう。

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シニア犬や食欲にムラがある愛犬には、食事だけで十分な栄養を摂るのが難しいこともあります。そんな時は、毎日のご飯にプラスして全身の健康維持をサポートするサプリメントの活用もおすすめです。

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まとめ

犬の貧血は、ただの「元気がない状態」ではなく、体に大きな負担がかかっているサインです。
日頃から愛犬の歯茎の色や行動をチェックし、「いつもと違う」と感じたら早めに動物病院を受診しましょう。定期的な健康診断と、愛情を持った毎日の栄養管理が、愛犬の笑顔を守る第一歩です。