2022年6月14日/最終更新日:2026年3月5日
犬と猫にも健康診断を!年齢の人間換算と「年に1度のドック」の重要性
皆様、こんにちは。
最近は急な天候の変化が多く、大気が不安定になる日も増えましたね。自然の脅威に対しては、日頃から「備え」をしておきたいものです。
そして、私たちの大切な家族である伴侶動物(コンパニオン・アニマル)との生活においても、非常に重要な「備え」があります。それが今回お話しする「健康状態を知る備え(健康診断)」です。
愛犬・愛猫は「永遠の5歳児」?
伴侶動物たちは、私から見るとまるで「永遠の5歳児」のように思えます。
15歳になっても、その年なりの振る舞いの変化はありますが、いつまでも可愛く愛らしい姿はあまり変わりません。
彼らは自立することなく、最後まで私たちの庇護を受ける立場で暮らしていきます。口げんかで対立することもなく、愛情を傾ければダイレクトに返してくれる真っ直ぐな存在です。
それゆえに、あっという間に過ぎていく時間の中で、飼い主様はつい「うちの子はまだ若いまま」と感じてしまいがちです。
しかし、彼らの年齢を「人間に換算」してみると、健康状態を知る備えの大切さが少しイメージしやすくなるはずです。
犬と猫の年齢を「人間」に換算すると?

動物たちの時間は、人間の何倍ものスピードで進んでいきます。様々な計算方法がありますが、およその目安は以下の通りです。
🐾 犬と猫の年齢・人間換算表(目安)
- ・ 1歳 ⇒ 人の「約18歳」
- ・ 2歳 ⇒ 人の「20歳を越えたくらい」
- ・ 5歳 ⇒ 人の「30歳〜35歳くらい」
- ・ 8歳 ⇒ 人の「50歳前後(シニア期突入)」
- ・ 10歳 ⇒ 人の「還暦をすぎたくらい」
- ・ 14歳 ⇒ 人の「75歳〜80歳くらい」
※日本の犬と猫の平均寿命は14〜15歳ほどです(一般社団法人ペットフード協会調べ)。
このように、私たちが予測しているよりもずっと早く、動物たちの身体の変化や老化は進んでいくのです。
ドッグドック・キャットドックを受けよう
のんびりと暮らし、動物病院いらずのまま20歳まで長生きする子も稀にいますが、多くの子は年齢とともに何らかの不調を抱えます。
急な状態の悪化によって動物自身が辛い思いをしないように、またご家族が後悔しないように、人間が人間ドックを受けるように、犬や猫にも健康診断(ドッグドック・キャットドック)を受診させてあげてください。
推奨は「1歳から、年に1回のバースデー健診」
健康診断の頻度として推奨されるのは、1歳から「年に1度」受けることです。お誕生日の月を「バースデー健診」のタイミングにすると、忘れにくく、年齢を意識する上でも有効です。
どんな検査をするの?
基本的な検査内容には、身体検査、血液検査、X線(レントゲン)検査、超音波(エコー)検査、尿検査や便検査などがあります。
特に「不妊・去勢手術」などで初めて全身麻酔をかける前の術前検査は、「先天的な疾患(心臓病など)」を早期に発見できる重要な機会でもあります。
また、個体ごとに正常な数値の傾向が異なる「個性」があるため、一番健康だと思われる若齢期からその子自身のデータを蓄積しておくことは、将来病気を判断する際に非常に有益です。
シニア期(5〜7歳以上)の健診のポイント
5歳〜7歳(人間でいう30代後半〜40代後半)を過ぎると、悪性腫瘍(ガン)や内臓疾患などの深刻な病気が起きる確率が増加してきます。この時期からは、ある程度広めの項目でしっかりとした検査を受けておくことをお勧めします。
日頃の健康維持も忘れずに
動物の2ヶ月〜2ヶ月半は、人間のおよそ「1年」に当たります。そのため、年に1回の健診をしていても、その間に急激に進行する病気もあります。(※健康診断にも、初期の病変を検出しきれない限界はあります。)
だからこそ、獣医師による定期的なチェックとともに、ご自宅での日々のケア(良質な食事と栄養補給)が両輪となって命を守ります。
💡 健診と合わせて、毎日の「健康の備え」を
人間よりも早く歳をとるからこそ、毎日の栄養バランスが大切です。愛犬・愛猫の年齢に合わせた健康維持や、日々の食事のサポートに役立つサプリメント活用法をご紹介します。
最後に

主治医の先生によって方針が異なる部分はあると思いますが、まずはよく話し合い、おうちの伴侶動物にとってどういう方向で健康管理をしていくのが適しているのか、ご家族の方針に合っているのかを検討していくことがとても大切です。
大切な家族の未来のために、ぜひ年に1度のドッグドック/キャットドックをご検討なさってみてください。
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