2023年6月5日更新/最終更新日時:2026年3月10日
猫の健康チェックポイント!不調を隠す愛猫の「サイン」を見逃さないで
一緒に暮らしている愛猫の健康管理、普段どのくらい意識していますか?
猫はもともと単独で狩りをして生きてきた動物です。自然界で「弱み(病気やケガ)」を見せることは命の危険に直結するため、猫は痛みや不調をギリギリまで隠そうとする習性があります。
そのため、飼い主様が「ぐったりしている」と気づいた時には、すでに病気がかなり進行していることも少なくありません。愛猫に毎日健康に過ごしてもらうためには、日頃のちょっとした変化に気づく「健康管理」がとても大きな役割を担っています。

愛猫の健康を守る「環境づくり」
健康を維持するためには、「良質な食事」と「ストレスのない生活環境」が基本となります。
ご飯と水があれば健康に過ごせるわけではありません。単独行動を好む猫には、「静かに一人で身を隠せる場所」や「上下運動ができるキャットタワー」など、猫の習性に合った生活環境を整える配慮が必要です。
また、『動物愛護管理法』においても、動物の健康と安全を保持するように飼養することは飼い主の責任として定められています。
家庭でできる!猫の健康チェックポイント
猫のちょっとしたしぐさやトイレの様子は、健康のバロメーターです。日頃から「いつもの状態」をよく観察し、異常の早期発見につなげましょう。
✅ 1. トイレ(排泄物)のチェック
猫は泌尿器系(腎臓や膀胱)の病気になりやすいため、トイレチェックは最重要です。「おしっこの量が増えた(色が薄い)」「何度もトイレに行くのに出ていない」「ウンチが数日出ていない、またはコロコロに硬い」といった変化がないか観察します。
✅ 2. しぐさや行動のチェック
「今まで登っていた高い所に登らなくなった」「寝てばかりいる」「ご飯の匂いを嗅ぐだけで食べない」といった行動の変化は、痛みや不調のサインです。
また、毛づくろい(グルーミング)の頻度も重要です。体調が悪いと毛づくろいをしなくなり、毛ヅヤが悪くパサパサになります。
✅ 3. ボディチェック(スキンシップ)
ブラッシングやなでるついでに、全身をチェックします。しこりがないか、皮膚に赤みがないか、耳の中が汚れて嫌なニオイがしないかを確認します。特定の場所を触ると怒る(嫌がる)場合は、そこに痛みがあるのかもしれません。
✅ 4. 生理基礎データの測定
見た目では分かりにくい「熱」や「呼吸数」の基本データを知っておくと安心です。猫が寝ている時にお腹の動きを見て、1分間の呼吸数を測ってみましょう。
【猫の健康データの目安】
- 体温:38.0〜39.0℃
- 心拍数:130〜160回/分
- 呼吸数:20〜30回/分(安静時。速すぎる場合は注意が必要です)
🐱 毎日のご飯で「健康維持」をサポート
「最近少し食欲が落ちてきたかな?」「お水をあまり飲んでいないな」と感じたら、毎日の食事にプラスできるサプリメントの活用もおすすめです。不足しがちな栄養を補い、体の内側から愛猫の健康維持をサポートしてあげましょう。
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猫は不調を隠すプロフェッショナルであるため、家庭のチェックだけでは限界があります。
健康診断(血液検査、尿検査、超音波検査など)の受診目安としては、7歳までは年1回、それ以降(シニア期)は半年に1回が推奨されています。見えない病気を早期発見するために、定期的な通院を心がけましょう。
最後に
大きな病気にかかってしまわないように健康維持をすることは、愛猫とより長く、楽しく健やかに過ごしていくためにとても大切です。
もし「普段と様子が違うな」「何かおかしいな」と違和感を覚えたら、様子を見すぎず、早めにかかりつけの獣医師に相談してくださいね。日々の愛情のこもった健康チェックで、愛猫のサインをしっかり受け止めてあげましょう!
【参考文献】
- 公益社団法人日本愛玩動物協会. 犬と猫との暮らしの教科書, 2019.
- 公益社団法人日本愛玩動物協会.愛玩動物飼養管理士第2巻, 2021.
- 山根義久 監修.イヌ・ネコ 家庭動物の医学大百科 改訂版, 2012.
- 環境省. 知っていますか?動物愛護管理法.