猫の感情表現としぐさ~爪とぎや甘噛みに隠された愛猫の気持ち~

公開日:2023年3月23日/最終更新日:2026年3月5日

猫の感情表現としぐさ~爪とぎや甘噛みに隠された愛猫の気持ち~

「猫は犬に比べてクールで、何を考えているかわからない」
そう思われがちですが、実は猫も全身を使って一生懸命に感情を表現しています。ただ、もともと「単独行動」を好む動物であるため、犬とはコミュニケーションの方法が少し異なるだけなのです。

今回は、愛猫との距離をもっと縮めるための「猫の感情表現(ボディランゲージ)」と、猫との暮らしが私たちにもたらす癒しの力について解説します。

猫の感情表現

猫のコミュニケーションは「なわばり」が基本

猫は単独で狩りをして暮らしてきた動物です。そのため、コミュニケーションの主な目的は「よその猫を排除し、自分のなわばりを守ること」にあります。

ニオイによるアピール

猫は自分のなわばり内の家具や、大好きな飼い主様に頬やあごをこすりつけます。これは臭腺(においが出る器官)から自分のニオイをつけて、「ここは安心できる私の場所!」とマーキングしているのです。
一方で、強い不安を感じた時や発情期には、立ったままおしっこを後ろに飛ばす「スプレー行動」をして、強烈なニオイでなわばりを主張することもあります。

爪とぎは「元気だよ!」のサイン

猫がバリバリと爪をとぐのは、単に爪のお手入れをしているだけではありません。気分が高揚した時に「元気な先住猫がここにいるぞ!」とアピールする意味もあります。体を大きく伸ばして高い位置で爪をとぐほど「自分は大きい猫だ」と相手に思わせる効果があるそうです。

飼い主に見せる「子猫気分」のしぐさ

本来、猫は大人になると親離れをして単独で生きますが、完全に室内で人間に守られて暮らす猫は、大人になっても「子猫気分」が抜けないことが多く、飼い主様に対して特有の甘えたしぐさを見せます。

  • 喉をゴロゴロ鳴らす:母猫のおっぱいを飲んでいた頃の名残で、安心しきっている最高のサインです。
  • しっぽをピンと立てて近づく:「かまって!」「ご飯ちょうだい!」という甘えたい時のサインです。

なでていたのに突然噛みつくのはなぜ?

気持ちよさそうになでられていたのに、突然ガブッと手を噛んでくることがあります。これは「愛撫誘発性攻撃行動」といい、1頭で飼われている猫によく見られます。
飼い主様をきょうだい猫とみなし、「遊びのスイッチ」が入って狩りの真似事をしているのです。この時、大声で騒いだり抵抗したりすると「遊んでくれている!」と勘違いするため、噛まれたらサッと手を引き、おもちゃなどで気をそらせてあげるのが正解です。

猫がもたらす「アニマルセラピー」効果

猫が喉を「ゴロゴロ」と鳴らす低周波音には、人間の副交感神経を優位にし、ストレスを和らげ、免疫力を高める癒しの効果(アニマルセラピー効果)があると言われています。
医療や福祉の現場でも動物とのふれあいが取り入れられており、ペットと暮らすことで通院回数が減ったり、血圧が安定したりするという研究結果も多数報告されています。猫は、ただ寄り添ってくれるだけで私たちの心と体をケアしてくれる素晴らしい存在なのです。

🐱 いつまでも元気で甘えてもらうために

愛猫が喉をゴロゴロ鳴らしてすり寄ってくる時間は、飼い主様にとっても至福の時ですよね。そんな愛猫との健やかな時間を一日でも長く守るために、毎日のご飯にトッピングできる健康サポートアイテムを活用してみませんか?

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さいごに

言葉を話さないからこそ、猫が全身で伝えてくれるサインをしっかりと受け止めてあげたいですね。
「今は甘えたいのかな?」「少し放っておいてほしいのかな?」と、猫のペースを尊重してコミュニケーションをとることで、お互いの信頼関係はさらに深まります。本記事が、愛猫の気持ちを理解するヒントになれば嬉しいです。


【参考図書】

  • 山根義久、イヌ・ネコ 家庭動物の医学大百科 改訂版、パイ インターナショナル/図書印刷株式会社、2012年
  • 東海林克彦、犬と猫との暮らしの教科書、公益社団法人日本愛玩動物協会、2019年