2022年10月25日/最終更新日:2026年4月29日
【命の預かり主になるということ】保護犬・保護猫、そしてペットを迎える全ての方へ
皆様こんにちは。
愛犬・愛猫との毎日は、私たち人間にたくさんの温かい感情をもたらしてくれますね。皆様と動物たちが、穏やかで健やかな日々を過ごされていることを願っております。
さて今回は、前回のコラムに引き続き「保護犬さんと保護猫ちゃんのこと」の第2弾として、動物を家族に迎えるということ、そして私たち人間が担う「命の預かり主」としての役割についてお話ししたいと思います。
かつての「捨て犬・捨て猫」と、変わりゆく社会
当院(赤坂動物病院)では、創業当時である約60年前から、外に暮らす猫や犬の譲渡推進を行ってきました。
もう30年も前になりますが、あるごみ収集日の朝、当院の患者さんのご家族が涙ながらに紙袋を持って駆け込んでこられたことがありました。
「本当に心が痛い。今朝うちの前の収集所に捨ててあったのよ。先生、申し訳ないけれどなんとかしてあげていただける?私もお手伝いするから。」
ご家族はそう言って、小さな紙袋を差し出されました。
私はまだ獣医師に成りたてでしたので、当時の院長であった母がそれを受け取り、「本当にひどいことをする人がいるわね」と一言呟いたことが、今でも忘れられません。
それから長い年月が経ち、現在は社会の意識も大きく変わりました。動物は「伴侶(コンパニオン)」であるという意識を持って行動する人々が確実に増えています。
当院の患者家族であった方々も立派な社団法人を作られ、日本で先頭を切って猫の譲渡活動をなさっています(以前ご紹介した千代田区のちよだニャンとなる会さんなど)。また、私の古くからの友人も、大学で本格的に保護動物の問題に取り組んでいます。

保護動物の瞳に「光が宿る」瞬間
当院でも今なお途切れることなく、保護先からやってきた犬や猫たちをフルケアし、少しくたびれていた子たちをピカピカにして、新しいご家庭を見つけるお手伝いを続けています。
しかし、保護犬・保護猫の譲渡活動は、一度に大量にできる仕事ではありません。彼らは心身ともに深く傷ついていることが多いため、それぞれのペースに合わせて、じっくりと地道に向き合っていく必要があります。
それでも手をかけ、心をかけ、深い愛情を持って日々接していれば、その目には次第に光が宿り、輝きすら見られるようになり、やがて人に愛を返してくれるようになります。
それは何ものにも代えがたい瞬間であり、どの子も皆、保護された最初の頃からは信じられないくらいに可愛らしい表情を見せてくれるのです。
保護動物から迎えることだけが「正解」ではない
ここまで保護動物のお話をしてきましたが、私は「保護動物から迎えることだけが第一選択である」とは思っていません。
保護動物を迎えるには、その子の過去やトラウマに対する深い理解と覚悟が必要です。
ブリーダーさんやペットショップさんから、ご自身の好みの品種やライフスタイルに合った子を迎えることも、人の喜びの大切な一つです。そこにいる子犬や子猫たちもまた、同様に自分の家族を探している「ひとつの命」であることに何の変わりもありません。

大切なのは、飼い主の「心根」と「意識」
最も大切なことは、伴侶動物を求める人々が、どのような心根で動物と暮らし、向き合うかということです。
そして、劣悪な環境で繁殖させる業者を減らし、「優良な」ブリーダーさんやペットショップさんを育てていくのも、他ならぬ消費者(一般の皆様)の意識や姿勢にかかっているのだと、最近強く感じています。
💡 「命の預かり主」として、日々の健康を支える
どんな場所から迎えた命であっても、健やかな日々を一日でも長く過ごさせてあげたいという願いは同じです。毎日の食事にプラスして、体の内側から無理なく健康維持をサポートできるサプリメントの活用法をぜひ参考にしてみてください。
最後に:私たちは「命の預かり主」です
マハトマ・ガンジーは、次のような言葉を残したと言われています。
「国の偉大さと道徳的発展は、その国における動物の扱い方で判る」
伴侶動物たちとの毎日をより良く、素晴らしいものにしていくのは、多くの皆様の知識と意識によるものです。
伴侶動物と共に人が暮らすことで、たくさんの良いことがあることは(もちろん大変なことも含めて!)紛れもない事実です。
伴侶動物は、人間のそばで生きることを選び、自然に帰る場所を持たない「地球からの贈り物」です。
私たち人間は、その尊い命を守り育む「命の預かり主」としての責任と喜びを胸に、彼らと向き合っていきたいですね。

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