2022年5月10日/最終更新日:2026年5月15日
熱中症にご注意!犬と猫の熱中症対策と、意外と危険な「キャリー」のお話
皆様こんにちは。
近年は気候の変動が激しく、夏本番を迎える前から全国各地で夏日(25度以上)を記録するようになりました。1日の中での気温や湿度の変化に、人間も動物たちも体が追いつかないことがありますね。
そんな中、皆様は「犬や猫の熱中症」について正しく対策できていますでしょうか?
今回は、大切な家族を熱中症から守るための注意点や、意外と見落としがちな危険なシチュエーションについてお話しします。
犬の熱中症は「真夏だけ」の病気ではありません

当院では、「熱中症にご注意!お出かけには“アイスパック”必携!」という表題で、初夏になる前から熱中症予防を呼びかけています。
犬は人間に比べて、非常に暑さを感じやすい動物です。体全体から汗をかいて体温を下げることができないため、ハアハアと口を開けて(パンティング)舌と口腔から熱を逃がします。しかし、この状態が長く続くことは心身に大きな負担となります。
ついつい「朝は涼しかったから」と油断しがちですが、日中には気温が一気に高くなります。犬たちは人間よりもはるかに地面に近い場所を歩くため、都会のアスファルトからの輻射熱(ふくしゃねつ)をダイレクトに受けてしまいます。足の短い犬種(ダックスフンドやコーギーなど)は更に危険です。
要注意!「車内」と「キャリーケース」に潜む危険
熱中症において、最も注意していただきたい危険なシチュエーションが2つあります。
🚗 1. 駐車車両の中での「お留守番」
最も怖いのが、エンジンを切った車内です。たとえその時点で「そんなに高気温ではない」と感じても、時間経過とともに直射日光が当たり、車内温度は一気に上昇します。日陰であっても密閉された車内は湿度と温度が上がりやすく大変危険です。四季を通じて、絶対に車内に動物をおいたまま離れないでください。
👜 2. キャリーケースでの移動
意外に思われるかもしれませんが、車内に冷房が効いていても、キャリーケースの中は「別空間」です。
犬が少しハアハアと呼吸をするだけで、ケース内に熱と水分がこもり、湿度が高くなります。直射日光に当たっていなくても熱中症になりやすい条件が揃ってしまうため、長時間移動する際は、人間が直接手を入れてケース内の温度・湿度を確かめるようにしてください。
お出かけ時の「耐熱グッズ」と、特に注意が必要な犬種
お出かけの際は、冷やした「アイスパック(保冷剤)」をタオルで巻き、胸やお腹のあたり、脇の下、後ろ足の付け根、首など(太い血管が通っている場所)に装着してあげるだけでも、かなり効果的な暑さ対策になります。
今は動物用の対暑Tシャツやネッククーラーなど、可愛くて便利なグッズが豊富にあります。暑さが本格化する前に用意しておきましょう。
暑さに弱い「疾患」と「犬種(短頭種)」
熱中症のなりやすさ(感受性)は、年齢や疾患によって大きく異なります。
- 心臓病や呼吸器の病気を持つ犬: 暑さは禁忌です。暑熱環境での移動は、肺水腫など命に関わる病状を招く恐れがあります。
- 短頭種(鼻の短い犬種): シーズー、フレンチブルドッグ、ペキニーズ、パグ、ボストンテリアなどは、もともと呼吸で熱を逃がすのが苦手なため、常に涼しく呼吸が楽にできる配慮が必須です。
高齢の動物や基礎疾患がある場合は、常に主治医と相談して、その子に合った対策をしておくことが大切です。
猫のお留守番と熱中症対策について

猫の祖先は砂漠出身のため、犬に比べると暑さに強く、熱中症になりにくいと言われています。
しかし、だからといって油断はできません。人間が自身の体感だけで「まだ涼しいから大丈夫」と判断するのは危険です。
お留守番をさせる時は、飼い主様が不在の間に室温が急上昇しても大丈夫なように、冷房などの温度管理ができる機器を切らずに外出するなどの配慮が必要です。
昨今の地球環境の変化を考えると、人間が「夏」を明らかに感じる前の少し早めの時期から、対策を始めておいた方が得策です。
💡 暑さに負けない「毎日の健康づくり」
熱中症対策(環境づくり)とともに、毎日の良質な食事で「暑さに負けない基礎体力」を維持してあげることも大切です。いつものご飯にプラスして手軽に栄養を補給し、健康維持をサポートするサプリメントの活用法をご紹介します。
最後に

大切な家族に熱中症という問題が起きてしまう前に、「今、動物の目線ではどう感じているか」を常に想像してあげることが大切です。
保冷グッズを活用し、アスファルトの温度を確かめながら、安全で気分のよいお散歩を楽しんでくださいね!
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